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「鎖国/開国」論と日本の罠

By admin | 2010年 4月 29日

日経新聞の「未来面」が「世界一『世界人』の多い国、日本へ」のアイデアを募集していた。つい数日前、CNET Japanのブログで、丸山 宏氏の書いた「知の鎖国」というコラムを読んだばかりだが、最近はやたら「鎖国/開国」というイメージが意識されている。しかし「鎖国/開国」論が、日本社会の真の問題である閉鎖性に切り込むことはほとんどない。おそらくそれは閉鎖性の本体である日本の「エリート」から発信され、コントロールされているからだろう。彼らは自ら「坂本龍馬」の夢を見ることなく、「夜明け前」には死んでくれる捨て石の登場を期待している。 続きを読む »

Topics: 今日のひと言 | 5 Comments »



異形、異能、異才…そして異人:朝青龍こそ神である

By admin | 2010年 2月 5日

相撲は怪力の異形者が業を競う、日本の伝統、そして民衆の神事でもある。天皇に召され、大名のお抱えとなっても、この異形者たちに人々が求めたのは常人の想像を超えた力であってお上品な行儀作法ではもちろんない。日本人は異(い)なるものに「神」を見た。日本人は怪異を祀り、利益を祈りつつ祟りを畏れる。だからこそ異形者たちは四股を踏み、神社に不可欠な、地を祭る神事を行うのだ。日本の神々は「怪力乱神」なのだから。 続きを読む »

Topics: スポーツ, 近時片々(時論) | No Comments »



「説明責任」:言葉は使いようで社会を殺す

By Hiroki Kamata | 2010年 1月 20日

ネットの世界では「マスコミ」をゴミ扱いする傾向が強い。人気業界だと思っていた関係者も心中穏やかではないだろう。ネットの言論は、相手を叩こうとするあまり、呵責ないまでに攻撃的で、つまりは議論にならないことが多い。「論」を議すのではなく、手っ取り早く「人」を貶めることに熱心だ。しかし「マスコミ」とて同じではないか。議論のスタイルはマスコミが普及させてきた。多くの議論は「なぜ、なに、だれ…」というコンテクストを共有するための努力を怠っており、直線的に自分の主張を通そうとするが、それは思春期の特徴でもある。マニュアル化された新聞の「社説」や『朝ナマ』の出演者に知性の輝きを見出すことは難しい。 続きを読む »

Topics: 今日のひと言, 近時片々(時論) | 2 Comments »



Googleの瀬戸際政策:中国検閲問題を読む

By admin | 2010年 1月 15日

「検閲」をめぐって中国政府を揺さぶるGoogleの戦術には、様々な要因が絡んでおり、いくつかの読み方が可能だが、同社の意図とは無関係に、これはすでに国際関係上の事件となっており、パワーポリティクスの面から、これを利用したキャンペーンが動いていることが重要だ。地獄への道はつねに「正義」で舗装されている。 続きを読む »

Topics: 政治・経済・ビジネス | 1 Comment »



プレートルの「ラストワルツ」

By admin | 2010年 1月 2日

njk190_v2ウィーン・フィルの新年コンサートはこの10年あまり、ちゃんと聴いたことがない。今年は、2008年に続いて(すでに引退を表明したはずの)ジョルジュ・プレートル (85)が指揮をするというので通して聴いた。テンポもリズムも響きも、この人は違う。老巨匠の風格だけではない、眩い光と陰影、歓喜と悲哀、さらには妖気のようなものが漂うのだ。ウィンナ・ワルツだというのに。2001年秋の来日コンサート。アンコールで演奏したオッフェンバックの「天国と地獄」を想い出した。 続きを読む »

Topics: 食べる | No Comments »



電子羊飼いはAndroidのレプリカントを許すか?

By admin | 2009年 12月 17日

1024x768_br_05Googleは自社の Android スマートフォンが Nexus One という商品名で発売されることを公式に認めていないが、FCCに提出された文書などで確認される。この名前を聞いて、おやと思ったSFファンは多かったに違いない。P. K. ディックの小説中最も有名で、リドリー・スコット監督によって映画化された『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』(映画『ブレードランナー』)のアンドロイドが Nexus-6 だったからだ (NYTimes, 12/15のコラム)。 続きを読む »

Topics: 近時片々(時論) | No Comments »



E-Book 2.0 フォーラム

By Hiroki Kamata | 2009年 12月 12日

電子ブック関連市場がますます拡大しています。

このたび、E-Bookの国内外ニュース/分析記事、テクノロジー情報などを紹介する専門メディア『EBook 2.0 フォーラム』を開設しましたので、どうぞご覧ください。コメントやご質問なども多数お待ちしています。

Topics: 電子ブック | No Comments »



「市場」の主役としての商人

By admin | 2009年 12月 11日

002-1商人は古代社会以来「市場」のキープレイヤーであって、市場が活性化するかどうかは彼らに依存する。日本では江戸から幕末、明治初期までが商人の活躍期だった。皮肉なことに、士農工商の最下層の賎業とされた時代だ。商人の基本は、需給を読む相場観、商材を探し出す勘、リスクをとる勇気などだが、一言でいえば「人と違う」ことだろう。世間と同じでは競争にならず、利益はない、と考えるのが商人の真骨頂で、この精神が社会を裨益すること大である。市場経済を理想化する人々は、企業がその継承者とあると称する。(図は石田梅岩続きを読む »

Topics: 情報・哲学 | No Comments »



日本には真実が不足している

By Hiroki Kamata | 2009年 12月 7日

「日本サッカーの中で欠けているもの、それは真実だ。特にサポーターは真実の情報が不足しているように思える。そこでメディアの役割が問われる。」(イビツァ・オシム、12月5日、W杯組合せ決定後のインタビュー

オシム氏の言葉は、サッカーにとどまらず、まさに日本が知るべき「真実」を衝いている。真実は、人々の間で共有されて初めて意味を持つという意味で社会的であり、したがってその社会に支配的な価値観、認識の枠組、時代の空気によって制約を受ける。オシム氏が感じたのは、意識的に「真実」から目を背けながら、それを「夢を見る」のだと言い張ることで正当化する(あらかじめ逃げを打つ)日本人の惨めな姿であったろう。残念ながらメディアが真実を愛したことはない。真実というのはかなり難しい。 続きを読む »

Topics: 政治・経済・ビジネス | 1 Comment »



CrunchPadの挫折はなぜ起きたか

By Hiroki Kamata | 2009年 12月 2日

504x_504x_crunchpadmain_01CrunchPad離陸寸前の分解というTechCrunchのニュース(当事者のマイケル・アリントンによる記事)は、多くの期待を集めていただけに、かなりの衝撃を持って受け止められた(参考記事)。記事を読んでも理解できる部分と、しかねる部分がある。これはそう単純な事件とは思えない。 続きを読む »

Topics: テクノロジーとビジネス | No Comments »




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