“大統領一直線”人生の果てに:サンフォード知事の見たもの
By Hiroki Kamata | 6 月 27, 2009
本ブログのアクセスは、ボヤすらなく安定(低迷)しているが、時に検索エンジンにより、ふだんの数十倍に達することがある。先週末もそうで、特に金融詐欺に関する記事に集中していた。新しい話でもないので不審に思って調べたところ、Yahoo からのもので、元ネタがアメリカ・サウスカロライナ州のサンフォード知事の「失踪・不倫」事件に関するものだった。「サンフォード」と「スタンフォード」の混同で、そのため85%のビジターが「直帰」していた。こちらには関係のないことだが、失望させたことは間違いない。上記の事件は、先週のワシントンポストなどの記事で知っていたが、これをきっかけに少し調べてみた。 続きを読む »
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ボーイング “Dream”liner の悪夢は続く
By Hiroki Kamata | 6 月 26, 2009
ボーイングの次期中型旅客機 B787 Dreamlinerの開発の遅れ(通算で2年) については、本ブログに移行する前に数回書いた(下記参照)。世界最大規模の事業プロジェクトであり、設計も生産方式も、工学的に非常に高度なもの。昨年4月に4回目のスケジュール延期(指揮官も交替)を発表した時にも、さらに悪い予感はしたのだが、6月23日、ついに5度目の延期が発表された。900機近い(史上空前の)受注残を抱えながら、まだ一番機が飛ばない。 2010年1Qという直近の納期はさらに延期され、10年もあやういと思われる。 続きを読む »
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日本版ニューディールとしての「名古屋城本丸復元」
By Hiroki Kamata | 6 月 25, 2009
「名古屋城本丸復元」が議論されているという。「市民の関心は今ひとつ」だそうだが、じつに素晴らしいアイデアだ。事業化は十分に可能である。500億円はかかると言われ、「財源は?」という小役人的消極論を乗り越える必要があるが、城の再建にはそれだけの意味がある。最悪の不況期だからこそ、偉大な文化財の復興はやるべきなのだ。名古屋に限らず、旧城下町は町並みを含めて可能な限り復興すべきだ(最終的には江戸城本丸・西の丸も)。地域文化の復興、観光資源の創造、建築・工芸・美術・造園技術の伝承、失業対策、そしてコミュニティの復活など、複合的な価値を創造する。これが日本の「ニューディール」だ。 続きを読む »
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懲役150年と375年:金融詐欺は何を裁き、何を守るか?
By Hiroki Kamata | 6 月 22, 2009
史上最大の金融詐欺事件、ポンジーのマドフとピラミッド(ネズミ講)のスタンフォード両被告がそれぞれ訴追され、判決を待つ段階となった。“5兆円男”マドフ被告が最高刑150年に対して、”サー”アレン被告は同じく375年だ。この違い(?)はどこからくるか、といえば、スタンフォード被告のほうが、被害額 (70億ドル)のわりに手が込んでいて (併合罪)、組織的で、国境を超え、被害者が多い (5,000人以上)、ということらしい。 続きを読む »
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死の舞踏としての「鳩山更迭」
By Hiroki Kamata | 6 月 13, 2009
「正義」の人、鳩山邦夫前総務大臣は、自ら担いだ総理に後ろから切りつけられて「下野」したが、この「100日抗争」の一方の主役は、なんといっても西川善文・日本郵政社長。民間企業だったら、とっくに3回は首を取られているほどの失態にもかかわらず、逆に監督官庁トップの首を取り返す、日本人離れの強靭さはどこから来るか。…と、考えていて思い当たることがあった。失礼ながら、「最後のバンカー」と呼ばれる方は、1990年代の磯田住銀の「不良債権処理」のさ中に「死んで」おられたのではないか。いや、もしかすると、この10年以上というもの、日本はとうに亡くなった人たちによって動かされてきたのではないか。 続きを読む »
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米国消費者は「チープ&インテリジェント」指向:無駄な装備は淘汰
By Hiroki Kamata | 6 月 10, 2009
不況下にどんなものなら売れるか、というのは誰しも気になる話題だろう。衣料品や食料品の場合は「安い」ほうがいいにきまっている。ウォルマートもユニクロも好調だ。例外はコーヒー(豆)やチョコレートなど、もともと高額でない商品に限る。では自動車のように、もともと高額な消費財はどうだろう。好調を伝えられるハイブリッドカーだが、補助金なしの「裸の実力」で売れるかどうか。Wall St. Journal 6月9日付ジョセフ・ホワイト記者の記事が伝える J.D. Power社の調査では、やっぱりチープ。T型フォードへの回帰のようだ。地球に優しいより、財布に優しいが一番。 続きを読む »
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神々の焦燥:ベルルスコーニとペレス
By Hiroki Kamata | 6 月 8, 2009
「サッカーには理性的な部分と感情的な部分がある。また、合理的な判断だけで何かを決定することはできない。わたしがデジデリウス・エラスムスの教えを重んじているのは周知のことだが、彼は『最も正しい決断とは、知性によって導かれたものではなく、先を見越す目と夢想的なビジョンから生じたものだ』と言っている。」 (シルヴィオ・ベルルスコーニ、ACミラン・オーナー、イタリア首相)
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世襲こそ日本だ:襲うのは名(誉)か実(利)か?
By Hiroki Kamata | 6 月 3, 2009
自民党の「世襲禁止」問題は、けっきょく先送り、あるいは沙汰やみになりそうだ。それがいい。候補者の選出は、法の範囲内で政党が勝手に決めればいいことで、公明党や共産党の候補者選びに関係者以外、関心を持たないし、持つ必要もない。歌舞伎など古典芸能の襲名に「世論」が介入すべきでないのと同じように、と考えていた。菅選対副委員長が問題にするのは妥当だが、政治欄で取り上げるニュースとは思えない。 続きを読む »
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ガラパゴス「記者クラブ」:NYTが検証する“小沢報道”
By Hiroki Kamata | 5 月 30, 2009
「3月に東京地検が有力な野党指導者の秘書を逮捕し、打撃を与えるスキャンダルに手をつけたのは、堅塁に守られてきた自民党が来るべき選挙での敗北の危機に直面するさ中のこと。多くの日本人が不当性を非難したが、それは日本の大手新聞やTVネットワークからは知ることができなかった。/そのかわり、彼らはもっぱら建設会社から野党指導者の小沢一郎への違法な政治献金に関する出所不明の疑惑を額面どおりに報じ続けたが、中には捜査過程での意図的なリークも含まれていた。こうしたネガティブ報道が数週間続いた後、今月になって小沢氏は野党民主党代表の座を降りた。」
(マーティン・ファックラー、NY Times Online 5/29)
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インフル情報の猖獗と消滅:疫学専門家は何処?
By Hiroki Kamata | 5 月 24, 2009
蓋然性(ありそうなほう)で考えると、この週末で「豚インフル」のニュース(政府発表に同じ)がほとんど消えたのは、当局がこれ以上「この緊張状態を維持できない」と判断したためだろう。(1)関西の3都市で感染が拡大し、社会生活、経済活動に打撃を与え、(2)関東での感染が明るみに出るのは時間の問題、である以上、(3)現在の警戒レベルを維持しようとすれば、当局への反撥が生まれるのは必定。然らば、となったと推定できる。欧米とは価値観の違う日本では、こういう判断は政府が密室で行う(だって専門家の議論がまるで聞こえてこない)。「説明責任」が大好きな人たちも、話題にしない。 続きを読む »
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