不況下の成長戦略が歴史を創る
By Author | 11 月 15, 2008
大恐慌(Panic)は終息に向かい、大不況(Depression)が始まっている。つまり、わけのわからない恐怖から、いつ果てるともない脱力感と機能低下に移行したということだ。万能感が微塵に砕かれると、一転して無力感、無気力に陥るか、逆に凶暴化し攻撃的になるか…両極の危険があることは、心理学と歴史、それに最近の事件が教えるところだ。他方で、この時期は(「平時」には不可能だった)社会の大きな転換が起きて次代のリーダーを生み出すことが知られている。
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時価総額の夢よりITビジネスの創造性を
By Author | 11 月 10, 2008
YahooとGoogleの提携が、司法省の承認がとれそうもないことから“破談”になった。マイクロソフトの買収話が再燃か、とも思われたが、スティーブ・バルマーは「興味がない」とのこと。ネットビジネス界の、今年最大の話題だった大型買収は、金融恐慌の冷水(というより猛吹雪)を浴びてほぼ消滅したようだ。ともに、本業に精を出すのが一番いい。
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国内自動車市場の危機と再生
By Author | 11 月 7, 2008
自動車産業の急降下が顕著になってきた。国内市場の縮小、新興国メーカーの追撃、動力源の転換、どれをとっても容易でない問題なのに、金融危機による米国市場の瓦解が追い打ちとなった。自動車は広大な裾野を有する日本の産業的背骨であり、「電気機械」とともにとも両肺にも例えられるだろう。この2つが元気でないと「ものづくり」も成り立たないが、それには国内市場の再生(成長軌道への復帰)が鍵を握る。
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一栄一落是春秋
By Author | 11 月 6, 2008
米国民がまさに「民主主義」の力に興奮していた頃、日本では零落したセレブへのイジメの快楽に酔っていた。ネメシスよりは貧乏神の仕業と思わせる。筆者は、かの小室哲哉氏に特段の個人的感情を持たないし、その音楽についても同様だ(あまり好みではない)。しかし、10年以上にわたって日本のミュージックシーン(好悪を別として)を代表する作曲家であったことには、然るべき敬意を払うべきだと思っている。
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日本の仮想現実、まるで“仮装”現実、じつは”下層”現実!?
By Author | 10 月 25, 2008
セカンドライフはつまらない?
「『セカンドライフ』はなぜつまらない 仮想世界のコミュニティーの本質」(日経IT+Plus、10月24日、新 清士)を興味深く読んだ。こういうタイトルにしたということは、「セカンドライフはつまらない」のが日本の常識であるということか。Second Lifeは、ひとつのプラットフォームであって、「おもしろ」くなるかどうかは、それが実現する「世界」に利用者を惹きつける環境に依存する。つまり技術的環境とビジネスモデルだ。前者はネットワークとマシンのパワーによるところが大きい。Second Lifeも、同種のサービスも日々進化する。全文検索技術もそうだが、技術とビジネスモデルの進化によってGoogleも生まれた。仮想コミュニティ環境も次世代のプラットフォームであることは確実だ。だから、「セカンドライフはつまらない」という表現は大いに誤解を与えるものだと思う。
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「ぶらさがり」ジャーナリズムの威力
By Author | 10 月 23, 2008
「してるって。現実にはしてるって言われているから、俺。だから うちはこねーでくれって。ホテルが一番言われないんですよ」
字数制限のないWebでは、かなりのナマ情報が流されるようになったが、いつも感心するのは、産経ニュースのナマ発言書き起こし記事だ。東西の「暴言知事」はすこし食傷気味だが、昨日の【麻生首相ぶらさがり詳報】「ホテルのバーは安全で安い」には、思わず唸ってしまった。
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相撲に「八百長」はあるか?
By Author | 10 月 21, 2008
子供のころ、「プロレス八百長論」は悶着の種で、大人も子供もよく大ゲンカした。もちろん腕力沙汰にもなった。大人になってから“プロレス派”の友人に、あれは「総合舞台芸術だ」と解説され、大いに納得した。それはスポーツでも、演劇でも、サーカスでもある。偉大なレスラーは、独特の風格を持っている。「真剣勝負か?」と言われれば、もちろん「真剣」だ、というしかない。真剣でなければできるはずがない。俳優に「真剣か?」と聞くだろうか? 他方で、古代ローマの剣闘士競技のような命のやりとりはない。幸いなことに。では相撲(の取組の一部)は「八百長」だろうか?
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危機の時代、オバマの時代
By Author | 10 月 21, 2008
「ワシントンDCは、政権を中心とした巨大な村のようなもので、政権が変わると2万人あまりが失業して村を離れ、別の2万人あまりが入村する」とこの村の住人に聞いたことがある。2009年は大規模な引っ越しが見られそうだ。異常な(あるいは過去最大の)盛り上がりを見せた米国大統領選挙も、本番を前に勝敗の帰趨が決まるという意外な展開になった。金融恐慌が転換点となったわけだが、恐慌がそのままオバマに有利となったのではない。状況における両候補の発言と行動の評価で大差が生じたものだ。
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TBTFの神話:銀行は護る価値があるか?
By Author | 10 月 17, 2008
金融機関の破綻が乗数的に経済全体を悪化させるという説が強いが、日本の失われた10年の経験からすると、そのような主張の根拠は乏しいようだ。
金融危機に絡んで(証明されていないという意味で)ほとんど信仰のように語られることに、TBTF (Too Big To Fail)というのがある。「大きすぎて潰せない」というものだが、過去の日本では、北海道拓殖銀行と山一證券で線が引かれ、そこから上が救済(資金注入/一時国有化)の対象になった。米国ではリーマンが潰され、AIGは一時国有化で護られた。しかし、それが正しかったかどうか。
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哀しきガラパゴスの「ビール系」
By Author | 10 月 12, 2008
1-9月の「ビール系飲料」の出荷量が2.7%減少し、1992年以降の最低。一方、直近の四半期では「第三のビール」が発泡酒を抜いたそうだ。ビール6.7%、発泡酒7.1%の減。“ビール(麦酒)比率”は52.6%で、半数割れは確実だろう。酒税法とその改訂によって生まれたこの「ビールもどき」の増殖は日本の恥というしかない。時々ドイツやベルギーのビールを飲むと、酵母の多様性がもたらす豊かな味と香りを実感できる、「日本のビール」の味は、官僚統制と競争制限の結果なのだ。
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