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SECの次期委員長にメアリー・シャピロ女史:「強力な制度的対応」

By Hiroki Kamata | 2008年 12月 19日

オバマ次期大統領が、マドフ事件で失われたSECの監査機能を再建し、市場に「安心と信頼」を回復すべく昨日指名したSEC次期委員長は、メアリー・シャピロ女史(=写真53)。彼女は早くも、投資家を保護するためには「一貫し、断固とした取締り(enforcement)」が必要である、と表明して新政権の証券規制改革がかなり抜本的で厳しいものとなることを示唆した。「タフでスマート」な待望の新保安官の登場である。

もちろん、「スキャンダルの後は女性を」という安易な指名ではなく、筋金入りのプロである。シャピロ女史は現在、Financial Industry Regulatory Authority (FINRA)のCEOを務め、自身によれば、20年あまりのキャリアのすべてを投資家保護に費やしてきた、という硬派だ。FINRAはSECのもとにある自主規制機構(SRO)の一つで、証券仲裁(Arbitration)システムの一端を担っている。すでにSEC改革案を持っている人物だ。超党派で信望があり、レーガン大統領時代に、若くしてSECコミッショナーに指名されて6年在任。クリントン時代も再任された後、商品先物取引委員会(CFTC)の委員長に就任した。1996年以降は民間団体にいる。

SECとCFTCの両方を経験した彼女に期待されるのは、両社の統合を含む改革であろうとワシントンポストなどではみている。シャピロ氏は指名受諾にあたって、
「明らかに、私たちの規制システムは市場の規律違反を見逃し、さらに様々な金融組織の相互依存性とそれらが共有しているリスクを理解できなかった」と述べ「このシステムでは規制当局が危機を予期し、発生を防ぐことはできなかった。」とした。米国金融史に残る大事業を担う意志表明と言える。

対する前任者のクリストファー・コックス氏は、共和党下院議員(1989-2005年)として国防畑(国土防衛関係)の要職にあった人物で、金融とはまるで無縁だった。前政権の下でSECがいかに軽視されてきたかがよく分かる。オバマは「SECには大人の監督が欠けていた」と言って非難したが、ウォール街の番人が「国土防衛」の人だったとは冗談としか思えない。 (12/19/2008)

Topics: HOT:マドフ金融詐欺事件, 政治・経済・ビジネス | No Comments »

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