リヴァプールは100%ジェラードを支援
By Hiroki Kamata | 2009年 1月 1日
昨日の記事で、スティーブン・ジェラードの「暴力事件」をお伝えしたが、今日の英国の新聞は、警察が計21時間の取り調べの後、容疑事実否認のまま彼の起訴を決定したことを伝えていた。なんともすばやいが、公判は1月下旬のもよう。本人は家族と自宅で静養後、チームの練習に合流とのこと。そしてリヴァプールFCの公式声明が出た。
ザ・サン、デイリー・ミラー紙などが伝えるところでは、「クラブ全員は100%スティービーの側にいる。それはラファエル・ベニテス(監督)も同じで、直接自分の意思を伝えた。」クラブのチーフも「スティーブンは過去10年間、リヴァプールに抜群の貢献をしてきた(原文は “outstanding servant” )。クラブは彼が必要とするあらゆる支援を惜しまない。」と述べている。深夜の飲食は、チームの許可を得たものであり、試合後は2日間の休暇が与えられていた。彼の友人も「自衛行動」を主張している。
日本だったらさしずめ、「世間をお騒がせ」「反省・謹慎」「お詫び」「出場停止」といった言葉が並んでいるところだろう。英国のチームは、まず何よりチームメイトを庇う。これは「喧嘩」の際の作法でもある。そのことで、万一身柄が拘束されて出場が出来なくなっても、チームは一丸となって戦うだろう。これは見事なもので、チームというものが(たとえプロの契約関係で生まれたものであっても)一つの戦う共同体であるという価値観を反映している。日本の我那覇 和樹選手(川崎→神戸)の事件の際のチームの生ぬるい対応と比べてみてもよい。英国ならば、チームも選手もリーグに反旗を翻していただろう。歴史をひもとけば、江戸時代までは日本でも職業集団(例えば駕籠屋や馬借など)の連帯意識は非常に強く、武士との抗争も恐れなかったようだ。中世文化が英国に残っているのは、じつに楽しい。リヴァプールFCの応援歌は “You’ll Never Walk Alone” というなかなか感動的なものだ。 (12/31/2008)
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