鳩山総務相・オリックスに堂々の3ラウンドKO勝利
By Hiroki Kamata | 2009年 1月 30日
「ちょっと、その前の『原点に戻って』って、それは西川さんが言ったの?」
――はい、西川社長の発言です。
「(前略)ちょっと『原点に戻って見直す』っていう意味がよく、誰かが言った話、あなたから間接的に言われても、ちょっとホントかねと思いますんで、原点に戻ってっていう意味がちょっとわかり、何を意味されているんだかよくわかりませんけど、…」(朝日新聞1月29日 「首相ぶらさがり」記事より)
ほんとうに正直な人だと思う。民営化決定の前後に総務相であった人とも思えないが、「正直これは鳩山、あのー、なに、自治大臣じゃなかった、総務大臣が担当しておられるんで、その話は鳩山さんに聞いていただかないと」とも言っておられる。そして「原点に戻って」という西川氏の発言は、世間にも分かりにくい。これまでは鳩山総務相の「不当な政治介入」を批判し、入札の正当姓を主張してきた人とも思えない。そして日本郵政側に立ってきたメディアも、「説明責任を果たせ」という例の決まり文句を持ちだすようになった。「かんぽの宿」は郵政の巨大な資産のほんの一部だが、売却プロセスの杜撰さは連日報道されるほどであり、政治問題化は必至で、下手をすれば法的責任(特別背任)にも及びかねない、という恐怖の結果としての「凍結」だろう。
優秀そうな頭脳と堂々たる体躯に恵まれながら、これまでなかなか「問題」と出会えなかった鳩山邦夫氏は、公共性も大義もある今回の事件で、政治家としての「自己実現」を果たしたわけだ。クールな兄に対してホットな弟というキャラは、当然のように空回りすることが多かったが、運命というものは分からないものだ。いよいよ乱世である。小泉政治がパンドラの箱を開け、世界大恐慌が大小の詐欺師たちの姿を白日の下に曝したことで、ゴングが鳴った。さて「とんだところへ北村大膳」のような鳩山総務相だが「見破られたからには五分と五分」(河内山宗俊)と居直れる悪漢もいないようだ。次のラウンドにも期待したい。 (01/29/2009)
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