「アイ・アム・ソーリー」:マドフ被告、詐欺を認め収監。懲役150年も!
By admin | 2009年 3月 12日
バーナード・マドフ氏(70)は3月11日、NYのマンハッタン連邦地裁で、計11件に上る容疑事実をすべて認めた。20年にわたる詐欺によって、確かに保釈は無効とされ、身柄は10億円のペントハウスから、裁判所の近くの矯正センターに移された。そこで判決を待つが、合計で懲役150年の「有期刑」が言い渡されるとみられている。木曜のマンハッタンは1ダースものTVクルーが出動。ヘリコプターが乱舞したが、結局何が出たのか。「アイ・アム・ソーリー」
しかし、これがこの事件のクライマックスだとしたら、「市場への信頼」は少なくともひと世代は回復しないだろう。被害者に謝罪の意を表したものの、動機はなお不透明だ。彼の証言の要点は次の通り。
- 顧客の期待に答えようとする余り、この手法に手を出した。
- 株式市場の不況期に始めたが、やめられなくなった
- 危険は知っており、いつかこの日が必ず来ると思っていた
- 私の犯した罪に対して、謝罪の意を表現する適切な言葉もない
口調はしっかりしていたという。しかし、ウォール街の表も裏も知り尽くした(と人々が信じている)人物が言うこととしては、説得力はあるだろうか。一時の株安(1990年代前半という)で配当に窮し、ポンジー・スキーム(”split strike conversion” というらしい)に手を出し、その後のバブルなどに際しても、一貫して投資に手を出さなかったというのである。検察の主張では、詐欺期間は少なくとも20年で、80年代前半に始まり、少なくとも過去13年は何の取引事実もない。
検察官によれば、マドフ氏は大口投資家に最高で年46%もの配当を約束、実際集めた資金の多くは配当に回されていたとみている。4,800の顧客口座の残高は、名目上650億ドル。回収できたのは10億ドルあまり。実際の詐欺の被害金額は幾らになるのだろうか。検察官は170億ドル以上の没収 (forfeiture)を検討しているという。もちろん、弁護側は「過大である」と反論している。
共犯も出てこなかった。ビジネスはすべて一人で仕切り、会社にはウォール街未経験者を配し、会社に名を連ねる家族にも真実を教えていなかった。財務報告を作成していた会計事務所は、決算期にわずか週700ドル(!)で仕事を引き受けていたという(なんというケチ)。本日のところはそのあたりで。 (03/11/2009)
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